第16章 5月4日 合宿3日目
烏養「....音駒戦。スターティングはこれで行く」
烏養コーチはそう言い切った
澤村 日向 田中
旭さん 月島 影山
(西谷)
惜しくもコートの上に立てなかった部員達は悔しながらも、目を光らせ、黙っている
烏養「顔合わせて間もない面子だし、そう簡単に息が合うとは思ってねぇ。俺が来る前にも色々とゴタゴタしてたみたいだしな」
烏養コーチの言葉に体をビクつかせる旭さんとのやさん
まあ、ゴタゴタしてのは事実だから、なんも言えんけど...
烏養「....スゴ腕のリベロが入ったから、エースが戻ったから"よし勝てるぞ"ってなる訳じゃない。勝つのは....繋いだ方....。この面子でどのくらい戦えるのか"カラス"の宿敵、"ネコ"と勝負だ」
コーチがそう言うと、日向が大きな声で"あス!!"と返事をした
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練習が終わり、道具の片付けもあらかた終わったので、私は体育館の床を拭くモップを3本体育館倉庫から取り出した
田中「あ、まお。1本貸してくれ」
「あい」
そう言って、田中に一本渡すと、次は縁下が呼ぶ
縁下「俺も、貸して?」
「どーぞ」
私は2人モップをわたし、私自身もモップがけをする
その時、のやさんが"旭さん"と大きな声で呼んだ
旭「((ビクッ .........はい?」
旭さんは何処か浮かない表情で返事をした
西谷「....スガさんのことはともかく、"縁下に申し訳ない"とか思ってんじゃないですか?」
その言葉に旭さんが"う¨っ"と言うのと同時に縁下が"え¨ぇ!?"と声を荒げた
西谷「仲良しごっこやってんじゃないんスからね。強い方がコートに立つ!これ当然です!!」
そう言って床を"ダンッ"と踏むのやさん