第15章 夜は静かに過ぎて行く
「___縁下....?」
縁下「!」
そこには、ペットボトル片手に自販機の前で立っている縁下が居た
縁下も、驚いたようで、いつも眠そうな目を少し見開いていた
縁下「び、びっくりしたぁ...」
「わ、私もびっくりしたよ!誰か起きてるなんて思わないでしょ!」
縁下「だよね...」
そんなふうに話していたら、なんだか私も喉が渇いてきた
「縁下はこのまま寝るの?」
私が聞くと、"どうしよっかな...なかなか寝れなくてさ..."とはにかみながら答える
「あ、じゃあさ、私も何か飲み物買うから、ちょっと話してから寝る?」
と提案した。すると縁下は"良いよ"と了承してくれた
「じゃあ、ちょっと待ってて!お金取ってくるから!」
そう言って、駆け出そうとしたとき、"ちょと、待って"と縁下に止められた
縁下「手持ち無いんなら、ジュースくらい奢るよ。何飲む?」
「え!流石に悪いって!」
そう反抗しても、"ほら良いから、お金入れちゃったし"と言う
笑いながら、"ほら、早く?"と言う縁下
私は押されて、断りきれなかった
「....う"ぅ....ごめん....ありがと....」
そう言って、私は、イチゴ・オレのボタンを押した
縁下「このくらい、気にすんなよ」
そう言って、笑う縁下
ガタンッとジュースが落ちてくる
私は、ソレを取り上げて、また"ありがと"と縁下にお礼を言った
縁下は、"うん(笑)"と軽く返した
縁下「どうする?」
縁下の質問に"外行こー"と誘う
靴を履き、外に出る
「わぁっ、星ヤバ...」
縁下「__凄いなぁ...」
外に出た瞬間空に広がったのは、綺麗な星空だった
縁下「ここ、山だもんな」
「凄いね~」
私たちの2人は関心しながら、空を眺める
すると、縁下がいきなり質問をしてきた
縁下「____聞いていいのか分かんないけどさ...一つ聞いてもいい?」
「んー?いいよー?」
私は、軽くオーケーした
縁下「何で、"空中の支配者"がバレー選手から遠のいたのか....教えてくれない?」
私は、"そうだな..."と呟いて、良いよと答えた
縁下になら、言ってもいい気がした