第14章 イベント~王様ゲーム~
スガ「おーい、まお~?ほら、引いてー」
スガさんが私の顔を覗き込みながら問いかける
私は"ハッ"と意識を取り戻して、くじを引いた
スガ「王様だーれだ!」
日向「あっ!俺です!」
スガさんが問いかけると、日向が元気に手をあげた
スガ「お、じゃあ日向、何か出していいぞ!」
日向はうーん...と考えるポーズをした
日向「.......4番が...5番に組み体操しながら、5番は誰かに謝ることがあったら謝罪!で!」
ひ、日向??なんか、結構難しいお題来たよ!?
え、てか、5番って私...?
うん...私だ...
ええ....重いよ。私...どうしよう...
山口「あ...の...、4番僕です」
山口は、不安そうに手をあげる
そりゃあ、こんな男ばっかりな中で、誰かに組み体操しなきゃいけないんだし...当たり前だろう
まあ、どっちにしろ、重いのには代わり無いか
スガ「んじゃあ、5番は~?」
スガさんが回りを見渡しながら聞く
私は"私です...."と小さな声で言った
スガ「お、またまおかぁ!運持ってんなー(笑)」
笑い事じゃないですよ
私は、山口に謝りまくる
「ごめんよ、本当にごめんよ...私絶対重いから!」
山口「!そんなことないですよ!逆にまおさんで安心しました...もしも、男だったら、支えきれるかどうか...」
「...あ」
私は、納得した。でも、私も重いからね
「し、失礼します...」
私は、山口の膝に足をかけて、上にのぼる
その拍子に山口が私の膝下くらいに手をかける
組み体操でよくあるアレだ
重くないかな....
そんなことを思いながら、私は謝罪のことを考えた
「えっと、この前!田中の理科のノートにコーラこぼしちゃいました!拭こうと思ったけど、タオルとかティッシュを持ってなかったので、外で乾燥させようと、屋上に置きっぱなしです!ごめんなさいッ!」
田中「な、なにいぃぃぃぃ!!」
田中、まお以外
「「「ブッハッ」」」
スガ「な、ナニソレ...!乾燥って!」
月島「ここまで来るとアッパレですね(笑)」
田中「昨日、ノートなくてめっちゃ怒こられたんだぞ!」
縁下「何やってんだよ...」
しばらく、田中にめっちゃ怒られた