第13章 5月3日 合宿2日目
スガ「とりあえず、みんなで散らばって探すしかないよな」
旭「だな....」
ちょっと作戦会議的なのをしながら私達は歩く
スガ「じゃあ、取り合えずみんなそれぞれ探してくべ!」
「ウィッス!」
そして、皆それぞれ違う道に進んでいった
十分位歩いていても、全く見つからない
どこ行ったんだよー
「日向ぁ?おーい!」
時々叫びながら私は歩く
すると、向かいの曲がり角から赤いジャージを来た凄い髪の人が出てきた。トサカ....?
まあ、関係ないと無視しようとしたとき、その人からいきなり話しかけられた
トサカ「あの~、この辺でプリン頭の高校生見ませんでしたか?」
なんだ、人を探してたのか...
それにしても、この、笑顔...ちょっと嘘臭い気がする。気のせいか?
「いえ...見てないです....あの、髪がオレンジ色で背のちっちゃい子見てないですか?」
トサカ「いえ...見てないですね......なんなら一緒に探しませんか?」
まさかのお誘いにびっくりしたが、そっちの方がいい気もする
「良いですよ」
私は軽くオーケーした
そして、2人で歩き出した
赤いジャージには大きく"NEKOMA"とかかれていた
.....もしかして、音駒...?
そんなことを思いながら、トサカさんに付いていく
トサカ「クッソ...研磨いねーな....」
「こっちもです....あの...」
トサカ「?」
私は勇気を振り絞って質問してみる
「見た感じ、高校生、ですよね?何年生ですか?」
トサカ「えっ、あー3年です。そちらは?」
「私は2年生です...先輩だったんですね」
そんな話をしながら、答えて、私は視線を少し下に向ける
そして、ジャージの横の部分に
"NEKOMA VOLLEYBALL"とかかれているのが目に入った
私はこれを見て確信した
間違いない。音駒高校男子バレー部だ
「音駒高校のバレー部の方なんですね」
トサカ「え?どうしてソレを...」
「あっ、ジャージに書いてあったので」
トサカ「あぁ、じゃあもしかして、烏野高校のバレー部だったりして?」
そのまさかだったので、私は少し笑いながら頷いた
「その、まさかです...あの、私、影山まおって言います。」
私は自己紹介をした