第12章 5月2日 合宿初日
「ふぐあっ!田中に英語の小テスト負けたッ!」
私は悲痛の叫びをあげた
田中「マジか!ヨッシャアアアアア!」
「くっそーーーー!」
英語の小テストとは、前回あったあのテストだ
まさか今回、1点差で田中に負けるなんて思ってもみなかった
「ぐああああ!」
西谷「ドンマイだ!まお!」
縁下「どっちもそんな変わんないよな」
成田「うん....」
頭のいい人は言うことが違うねえ...
そんな事を思っていたら、大地さんが"そろそろ寝るぞー!"と一声
「「「「ウース」」」」
と声のするなか、私も寝る準備を始めた
って言っても特にすること無いんだけどね
みんなぞろぞろと布団に入っていく
それに合わせて私も布団へGO!
寝る前に、目覚ましをセットする。5時かな...
明日は朝からちょっと走って、朝食の準備をしようと思った
何で朝走るかって?
最近...ちょっと、お腹回りが....
アハハハハハー
そして寝ようとするが、なかなか寝付けない
さっきから何回も寝返りを打っているか寝れない...
何回目かの寝返りのとき、
影山「うっせーよ。早く寝ろ」
「寝れないのー!」
いきなりでビックリしたが、またちょっとイラついたので、布団ごしでゲシッゲシッと蹴る
勿論、小さな声で喋ってるよ!
影山「いってーよ」
「ふんっ.......」
私はそしてそっぽを向いた
影山「....はぁ...昔ッから変わんねーのな。旅行先で寝れないの」
「..........」
確かに.....私は小さいときから、旅行先とかで一人で寝るのが苦手だった
もちろん、寝れない訳じゃない。
でも、寝るまで時間がかかってしまうのだ
「うっさい......」
影山「.....ほら」
そういって差し出された手
「......」
影山「昔、家族で旅行に行ったとき、こうしたの覚えてる」
「うん」
そして、私は飛雄の手をとった
あの時は本当に寝れなくて大変だった
でも、飛雄のお陰でぐっすり寝れたのだ
勿論、見つかると変な誤解が生まれるので、布団に隠しながら手を繋ぐ
今思えば、手なんて久しぶりに繋ぐな
そう思いながら眠りについた