第12章 5月2日 合宿初日
西谷「んじゃ、俺からだな!俺は推薦来てたらしいけど、全部断ったぜ!」
キラーン!と効果音をつけながら話すのやさん
おお!カッコいい!......のか?
田中「おお!流石のやさん!で、何処からとか聞いたのか?」
西谷「んー?よくわかんねーけど、色んな所から来てたらしいーぞ!まあ、元から烏野にしか来る気無かったけどな!」
軽ーく言ったが、よく考えてみたら恐ろしいぞコレ....
だって、のやさんが他校ってことは敵になるんでしょ!?
えっ、守護神....(泣)
なんか、烏野の女子制服デザインした人に感謝だ.....
影山「千鳥山って強豪ですもんね...それにベストリベロ賞だよな....スゲェ...」
日向「スッゲエエ!のやさんスッゲエエ!!」
飛雄も何だかんだで先輩を敬うやつなんだよな!
私も(一応)先輩だけどな!
日向も目をキラキラさせる
可愛い!
山口「じゃ、じゃあまお先輩は...」
山口がちょっと控えぎみだが聞いてくる
月島「女子の強豪って言えば...新山女子高校デスカネ?」
月島が新山女子高校と言うと、何故か田中がピクッと動いた気がした
どうした、田中(笑)
「私~?うーん一応推薦来てたよ~」
日向「えぇ!何処ですか!?」
ヤメテ...そんなキラキラした目で見ないで...
ちょっ、、カワイイんですけど!?
「ちょ、カワi...う、う"ん...えっと、確かね、新山女子高校と、白鳥沢とあと、えーと..」
影山「青城も来てたろ」
「そう、それ!」
忘れっぽいから、助かった...
縁下「嘘だろ!?それ全部蹴ったのかよ!?」
月島「まお先輩って馬鹿なんですね」
「ちょっ、月島黙れ!んーとまぁそーなるね。まぁ私の自由でしょ?」
私はそう言ってニシシッと笑った
本当はその時バレーするのが嫌だったなんて死んでも言えないよ...
だって、今は皆と居るからバレーが好きなんだし...
そう思ってるまおとは裏腹に、全てを知っている弟は...
黙って
ただ、強く...強く
拳を握り絞めていた....
そして、誰にも聞こえない消えそうな声でこう呟いた
影山「.......強がんなよ....」
その声は誰にも届かぬまま皆の声に掻き消された