第11章 休みの日はお出掛けを...
~イ○ンIN本屋~
「あった、あった!」
私は、シリーズで揃えている漫画の最新刊を手に取った
すごく人気の漫画で、マッハ20の怪物を暗殺すると言う話だ(えっ?聞いたことある?それは言わない約束!!)
新刊出たって聞いてからすぐ買いたかったけど、時間なかったし...丁度良かった
そして、スポーツ雑誌コーナーに居るであろう弟を探しに行った
"おい!くそ川..さっさと行くぞ"
ふと、そんな声が聞こえたような、聞こえなかったような.....
私は嫌な空耳を無視して、ちょっと急いで弟を探す
どこに居るんだよ!
探し回っていると、見馴れた後ろ姿をやっと見つけた
「飛雄!やっと.......」
"やっと見つけた..."と言おうとして息が止まるかと思った...
影山「........なんでいるんですか?"及川さん"...」
及川「岩ちゃんとお出掛けだよ~?とびおちゃんこそ、1人でお出掛け?さっびしー」
飛雄の近くには、なんか、眼鏡をかけた及川さんがいた
えっ、なんでこの人と会うの...!?
取り合えず、弟救出作戦!
影山「...別に...1人じゃ...」
そこまで言ったのを確認して、私は乗り込んだ
お願いだから、2人共無事で帰れますように...
「飛雄!こんなとこにいたー!探したよー!」
そう言って、飛雄の手を掴む
目で逃げるぞ!と念を送る
影山「姉ちゃっ....!」
すると、及川さんが目を見開いてこう言った
及川「まおちゃん!?こんなとこで会うなんて偶然だね!」
「あははー、そうですね!それじゃ、私たちはこれで失礼します!」
テキトーに返事を会計へと向かう
そして、岩泉先輩に"失礼します。"と添えてから逃げようとした
そう、逃げようと"した".......
及川「ちょっと待って!とびおちゃんもいて良いから4人で遊ばない?」
そういって及川さんは飛雄の手を掴んでない方の手.......私の左手首をガッシリと掴んだ
弟救出作戦は失敗に終わったのだ