• テキストサイズ

(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第5章  愛玩(及川徹の場合)



「っん、ぐ、ぅ、……っ!」

 これ以上は無理だと首を振っても、無論彼は応じてはくれない。

 愉しげに声を上擦らせて「まだ半分も入ってないんだけど」と、小首を傾げるだけだ。

 何度も、何度も咽せこみそうになる。

 息ができない。
 辛い、苦しい、なのに。

 こんな状況にさえ欲情してしまうのは、やはり私が「淫乱」だからなのだろうか。


「こっち見な、椿。顔上げて」


 ポン──と独特の機械音。

 見上げた先には、スマホだ。
 彼に取りあげられた私のスマホ。

 録画を知らせるランプが点灯し、焚かれたフラッシュが目を焼き焦がす。

 溢れるのは、涙。
 決して届くことのない想いへの憂いなのか、最愛に凌辱されることへの悦びなのか。

 もはやその理由はわからない。


「……んっ、んう、……んんっ」


 口内の律動が速くなるにつれてキツくなる花襞。

 彼が時折こぼすその吐息を聞くだけで、私は堕ちてしまう。

 バイブになかを擦られ、花芽を震わされ、上の口を彼自身に犯されて。ほろほろと大粒の涙を零したまま、私は、今日何度目かも分からない絶頂を迎えた。

/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp