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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第5章  愛玩(及川徹の場合)



 彼が望むのは忠誠と永遠。

 どちらかが命の終わりを迎えるそのときまで彼を裏切らず、ただ愛して、見返りなど決して求めない。

 従順に彼のそばに居続ける存在。

 そう、まさに、ペットだ。
 奇しくも選ばれたのが私。

 だから私は、絶対に彼を求めない。
 そんなことをしたら捨てられてしまう。それだけは、嫌だ。


「……っは、あ、……んっ」


 喉まで出かかった本望をぐぐと胃のほうに押しやって、強く下唇を噛んだ。

 彼が満足するまでバイブを抜くことは許されない。知らぬ間に瞳を濡らしていた涙が、つ、と頬を落ちる。

「んー……いいね、その顔」
 やおら立ち上がって言った、彼が。

 ぎしりとベッドを鳴かせて私との距離を詰める。直後だった。鷲掴みにされる髪。後頭部を、押さえつけられて。


「上手にできたら許してあげる」

 だから、ほら。
 ベルトを外し嗤う彼。

「しゃぶれよ、雌犬みたいにさ」


 拒もうという気が私にないことを悟ってか、悟らずか。熱杭を曝した彼が私の口内に挿ってくる。

 初めて知らされる彼の姿形。
 自身の味を覚えこませるように、私を押さえつけて陰茎を押し進める。

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