第6章 そういうの柄じゃないので(花巻貴大)
湯煙けむるバスルームで肌を寄せ合い、熱に浮かされた振りをして。
敷いたバスマットに寝そべらせた彼女。日焼けを知らないその柔肌に、とろり。フルーツフレーバーのローションを垂らす。
「へえ、クリがいいんだ?」
「……っん、そこ、きもち、い」
あられもない姿の彼女を開脚させて、その淡桃色の中心に顔を埋ずめた。
蜜口の上部にある陰核を食むと、ローションの苺に混ざってボディーソープの香りがする。
舌先から、力を抜いたり。
時折硬く尖らせたりして。
彼女のいいところを左右に舐り、上下に弾いて、口内に含んで軽く吸いあげた。
「あ、すご、いっ、……んんっ」
俺の髪を掴んで彼女が善がる。
陰核を甘噛みしつつ濡れたそこへ指を挿入すると、予想していたよりもずっとナカが熱かった。
「思ったよか全然キツめじゃん。案外清純派?」
「……何よ、案外って。花巻こそ、遊んでそうな見た目、してるくせに」
「俺すげえピュアよ? んで超一途」
「あ、っそ……もう、話はいいから、っ焦らさないでよ」
ゆるゆると緩慢に動かしていた手を彼女が煽り、俺は「はいはい仰せのとおりに」なんて戯けてから指を増やす。
そのままザラついたところを重点的に擦ると、甘ったるい声を響かせて彼女が吐息を漏らした。