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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第5章  愛玩(及川徹の場合)



 以前、こんな記事を読んだ。


 極上のスローセックス──
  及川徹が魅せる、鍛え抜かれた美


 そう銘打たれた特集記事。

 イケメンと謳われる著名人たちが渾身のヌードで撮影に挑むという、某女性週刊誌のそれである。

 容姿端麗な外国人モデルの女性を抱いて、カメラ目線を決めこむ彼。なんとも扇情的なその写真のあとに、こんなインタビューが掲載されていた。


 記)ズバリお聞きします。
   現在、及川選手に春の訪れは?

 及)ずっと冬ですよ、もう何年も(笑)
   俺、本当にモテなくて。遊ばれちゃうんですかね。すぐに振られちゃう。だから俺自身、もう、そういうのを求めてないっていうか。


 小さな活字で綴られた彼の言葉。
 それらを読んでようやく、わかった。

 国を代表するほどのスポーツ選手である彼が、私なんかを拾った意味。

 彼が私をペットと呼び、寝食を与え、時には高価な服や美しいアクセサリーまで与えてくれていた、その真意。

 それは、無償の愛が欲しいからだ。

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