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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第5章  愛玩(及川徹の場合)



 寂しさを、埋めるため。
 ただそれだけのために、あの日身体を開いた。

 及川さんにバレた地点で捨てられることを覚悟したけど、まさか、こんなことになるなんて。


「あっ、あ、またイ、ク……──ッ」


 みだらな声で悲鳴をあげる。
 ぐちゅぐちゅと混ざるのは水音。

 奥深くまで挿入したバイブが止むことなく膣内で蠢き、的を外さずいいところを刺激する。

 果てへ追いやられた私は腰を浮かし、達する悦びに喉を震わせて彼を呼んだ。


「っは、あ、……及川、さん」
 呼んで、本当は、このまま求めてしまいたい。


 私が欲しいのはこんな偽物の快楽じゃない。温度を持たない人工の杭なんかじゃなくて本当は、あなたの。

「──……っ」
 だめ、言えるわけない。

 私はまたも本音を咽下した。
 そうするしか、なかった。

 及川さんは『そういうの』を求めているんじゃないのだと、ペットである私が一番よく知っている。だから黙ることしかできない。

 あなたが欲しい、だなんて。
 口が裂けても言えないのだ。

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