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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第5章  愛玩(及川徹の場合)



 乱れた、息。
 ベビードールに包まれたままの胸を忙しく上下させて、及川さんを見やる。

 視線がぶつかった途端、彼の美麗な眼が細くなった。絹糸のような美しさの奥に、濡れた瞳。


「はい、もう一度」


 ポスンと音がした。
 先ほどよりも少し重めの音だった。

 足元へ、そろり、目を走らせる。

 そこにあったのは陰茎を模した機械。
 半透明のシリコンで出来たそれを見て、達したばかりの花芯がぐずり、と今一度の熱をあげる。

 私は従順に手を伸ばしてバイブを握り、ONと書かれたボタンを押しこんだ。

 うぃん、うぃん、と妙な駆動音を立てて尖端がくねりだす。さらに一度ボタンを押すと、そこに前後運動が加わった。

 根元に近いところから伸びている突起は、おそらく花芽を刺激するためのモノだろう。


「……、……っ」


 挿入の前に一度だけ彼を見た。

 変わらずジッとこちらを見つめる美顔。及川さんが、私を見てる。

 安堵、してしまうのだ。
 彼の視線が自分から逸らされていないことに、ほっと胸を撫でおろしてしまう。嬉しいとさえ、思う。

 及川さん、私は──……

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