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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第4章  愛玩(木兎光太郎の場合)



「ずっと好きだった、っ、……出会った、ときから、ずっと」

 腰を打ちつけるごとに思いの丈をぶつけて、彼は切なげに眉根を寄せる。

 快感に耐えているのであろうその表情は、ひどく、煽情的で。

 抽送に合わせて彼の前髪が揺れる。
 銀と黒のバイカラーから覗くゴールド。濡れた金が悦楽に染まる様は、どうしようもなく美しい。

 初めて、彼を美しいと感じた。

 可愛らしかったり、格好良かったり、美しかったり。忙しい子。その百面相で、どれだけ私を虜にしたら気が済むのだろう。


「…………私も、」

「──……え?」


 私はきっと、待っていた。

 私たちの奇妙な関係に終わりが来るのを。保たれていた均衡が崩れて新たな関係が始まるのを、気付けば、随分と前から願っていたような気がする。

 そうね、私も、同じ気持ち。


「好きよ、光太郎。大好き」


 伝えて、数秒。

 見つめ合ったままでいることに耐えられず、彼の首に腕を回し思いきり引き寄せて、その耳朶にキスをする。

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