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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第4章  愛玩(木兎光太郎の場合)



「だからちょうだい、奥がいいの」

 照れ隠しで言ったはずが、とんでもないことをねだってしまったらしい。

「……言ったな? 覚悟しろよ」
 悪戯っぽくそうこぼした彼が抽送のスピードを上げ、これ以上ないくらいに強く深く蜜洞の奥を打った。

 迫りあがる、今一度の絶頂感。

 上がった息と。
 汗ばんだ肌と。

「っあ、も、イッ、ちゃう……!」
「……俺、も、……もう、っ出る」

 本能だけで互いを求めて、貪って、熱に浮かされた愛慾の果て。私たちは、時を同じくして絶頂を迎えた。


「あー……最っ高。俺、今マジで幸せだわ。世界一、いや地球一幸せ」


 白濁を出し切ってもなお陰茎を抜こうとせず、愛の余韻を楽しむ広い背中に両手を這わせる。

 ゆるく、抱き締めて。
 それからぎゅっとして。

「じゃあ私は太陽系一幸せね」
 だなんて、ようやく彼と甘い関係になれた幸せを噛み締めるのだ。




「なあ、太陽系ってなに?」

「……小学校からやり直す?」





 了

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