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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第4章  愛玩(木兎光太郎の場合)



 熱を帯びた口内に蕾を含まれ、飴玉のようにころころと転がされては歯列で挟まれる。

 硬くした舌先で左右に捏ねられると、無意識に締まる下肢。まだ触られてもいないのに、きゅう、とナカがきつくなってしまう。

「あ、……あっ、ん」
 響く嬌声は艶めかしく、いまだテレビから流れつづける試合の音声に混ざって、部屋の空気を揺らした。


 木兎光太郎、名に恥じぬ跳躍で会場を沸かせます──!


 男性アナウンサーが強い語調で伝え、実況者が「豪快な一点でしたね」と妙に落ちつきはらった声音で答える。

 瞬きと、瞬きの間。
 ほんの、一瞬だけ。

 試合画面を見やると、私を組み敷いている彼とまったく同じ顔をした青年が、テレビのなかでガッツポーズを決めていた。

 可笑しな感覚に、ぞくりとお腹の底がくすぐったくなる。

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