• テキストサイズ

(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第4章  愛玩(木兎光太郎の場合)



 優越感だろうか。
 いや、背徳心なのかもしれない。


「だーめ、よそ見禁止。今はテレビんなかの俺じゃなくて、目の前にいる俺を見んの」


 鮮赤のユニフォームに身を包む彼。

 この国の期待を背負い、観衆の関心と感心を欲しいままに、世界の舞台で戦う羨望の的。

 私は、いま、木兎光太郎に抱かれているのだ。幾本ものスパイクを叩きこみ、数多の点を捥ぎ獲るその腕が、私を抱いている。


「……こっち見て、椿」
 私の視線すらも、逃すまいとして。


 優越と、ひと匙の背徳。
 誰もが見知るウィングスパイカーの笑顔を情慾に歪ませる。その快感に、私は溺れたのだ。


「っは、あ、……きもち、い」


 溺れて、乱れて、堕ちた先。

 限界を迎えた疼きを声に出して訴えて「光太郎、……こっちも」素直に彼を欲する。

 舐られる乳房の反対側を弄んでいた男らしい手。骨張ったその指先を掴んで、自ら秘所へと連れ誘った。

「おっ、椿ちゃんてば大胆」
 瞳の黄金を綻ばせて彼が言う。

/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp