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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第3章  ひとはその奇跡を運命と呼ぶ(松川一静)




 熱を宿したままの秘唇に、彼の熱がそっと宛てがわれた。






「なるだけ優しくするけど、痛かったらちゃんと言えな。我慢させるとか、そういうの悲しいから」






 私に割入ってくる彼は、嫌になるほど優しい。

 初めての私が痛くないように、辛くないように。ゆっくり、ゆっくりと雄々しい屹立を押し進めてくれる。



 痛くないといえば嘘になるけれど、それ以上に、彼と繋がれることが嬉しかった。痛みなんて、これっぽっちも気にならない。


「……すげ、きっつ」





 今までより幾分か余裕を失った声がする。切なげに掠れた低音。より一層の色香を増して、私のすべてを侵していく。



「動かすからな」

 それは問いに満たない確認だった。



 返事をする代わりに、彼の首の後ろへと両手を回して。どきどきしながら腕に力を篭めれば「……なに、ぎゅってしてくれんの?」と艶やかな声。



 ぽすん、と彼が倒れてくれたことで二人の身体が密着した。

 思いのままにぎゅうっと抱きしめて、緩やかな抽送を受けいれる。




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