第2章 二度目のハートはささやかな約束と永遠の(黒尾鉄朗)
「やっ、あ、んんっ、もう、イッちゃ……ああっ……!」
「……っ来いよ、俺も、もう出る」
乱れに乱れた嬌声が彼のキスで塞がれた。文字どおり全身で繋がって、貪るようにして口づけを交わす。
ぶつかる肌音がひと際大きく部屋に響いて、私たちは、同時に悦楽の頂へと達した。
「……ん、はっ、──……すご、い」
どのくらいの間そうしていただろうか。彼を抱いたままで余韻に浸っていると、繋がりを解かずに息を整えていた鉄朗がおもむろに顔をあげる。
「生でナカは想像以上にすげえな。俺、病みつきになりそう」
「珍しく真剣な顔したと思えば……何言ってんのよ、鉄朗のえっち」
「オイ、未来の旦那に向かってえっちはないだろ。お前分かってんのか、今日から毎晩こんなんだぞ?」
「え、や、私毎晩とか無「無理とか言わせねえし嫌っつっても毎日犯すから」……ああそうデスカ」