第2章 二度目のハートはささやかな約束と永遠の(黒尾鉄朗)
「んじゃ俺からもプレゼントな」
はい、ドウゾ。
そんな言葉と共に差しだされたのは小さな箱だった。手のひらに収まるサイズの、可愛らしいギフトラッピング。
おずおずと箱を開封してみると、そこには純白のクッション材に包まれて光る、眩ゆい銀色。
彼が贈ってくれたのは、繊細なデザインのハートリングだった。
「すごく可愛い、……ありがとう」
嬉しさと照れくささでついはにかんでしまう。赤くなった頰もそのままにホワイトシルバーのハートを見つめていると、刹那、左手に温かな熱を感じた。
その熱が鉄朗の体温だと気づいたときにはもう、指先が彼に捕らえられていて。
「貸してみ」
スッと箱から抜きとられるリング。
「付けてやるよ」
填めてくれた指は、左手の──