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(R18) ドリップ・ポルノ (HQ)

第2章  二度目のハートはささやかな約束と永遠の(黒尾鉄朗)






「んじゃ俺からもプレゼントな」




 はい、ドウゾ。



 そんな言葉と共に差しだされたのは小さな箱だった。手のひらに収まるサイズの、可愛らしいギフトラッピング。



 おずおずと箱を開封してみると、そこには純白のクッション材に包まれて光る、眩ゆい銀色。

 彼が贈ってくれたのは、繊細なデザインのハートリングだった。





「すごく可愛い、……ありがとう」





 嬉しさと照れくささでついはにかんでしまう。赤くなった頰もそのままにホワイトシルバーのハートを見つめていると、刹那、左手に温かな熱を感じた。



 その熱が鉄朗の体温だと気づいたときにはもう、指先が彼に捕らえられていて。




「貸してみ」

 スッと箱から抜きとられるリング。



「付けてやるよ」

 填めてくれた指は、左手の──

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