第3章 2人の距離3
「由梨。…わかったから。やめないから。力抜いて?」
そう言って優しく唇に何度もキスされた。
だんだんと知らないうちに入っていた力が抜ける。
そしてまた和さんが入ってくるのを感じた。
「はぁ。あっ…ん」
まだ少し痛かった。
処女の時とはまた違う痛みな気がする。
全て入ると和さんは全く動かさないように我慢していた。
ちょっと動くと痛そうな顔をしたからだと思う
「和さん。…キスして?」
私がそう言うと沢山キスしてくれた。その時の少しの振動も初めは痛かったけどだんだん快楽に変わってきた。
キスしながら少しの振動で喘ぐ私を見て和さんは腰を動かしはじめた。
「あっ!…ま、まって。あ、ダメ」
今まで感じたことないくらいの快感で直ぐにイってしまう。
イったときの中のヒクつきに和さんも快楽で顔を歪める
「由梨、もう俺、止まんないけど大丈夫?」
そう言って今も我慢している顔をする和さん。
和さんの首に手を回しぎゅっとした
「私も、…止まってほしくない。我慢しないで?」
私の言葉を聞いて今日一番激しく出し入れされる。
和さんもはぁ。はぁ。と息を漏らしていてそれさえも私には気持ちよく感じてしまう。
和さんは最後にキスをしてゴムの中で果てた。
私も和さんも余韻が凄くて暫く動く事が出来なかった。
その後は2人とも力尽き服も着ないままバタッと眠りについた。
朝起きるとあまりの現状に昨日の夜の出来事が鮮明に思い出されカァァと顔が熱くなるのがわかる。
私、和さんとついにしてしまったんだ。
とりあえず下着だけでもと思いパンツを履いてブラを付けようとしていたら後ろから、ちょっと待って。とホックを和さんに奪われた。
そしてしっかりホックを付けると腕を引かれ和さんの腕の中に収まった。
私が恥ずかしくて目を見ないようにしているのに気づくと和さんはフフッと笑っていた。
「もしかして、思い出しちゃった?…昨日の「あーもー!それ以上は!」」
和さんの声を遮るとクフフッと吹き出す
「全く由梨さんは。そんなんじゃこの先ずっとやっていけませんよ?」
そう言って笑う和さん。