第3章 2人の距離3
そしてその後は私についての質問に答えていった和さん。
それなりに。
曖昧に。
相変わらずの和さんはのらりくらりと交わしていく
そしてプロポーズの言葉はという質問をされ和さんは一瞬フリーズした。
どうするんだ。
なんて言うんだ。
思わず生唾を飲み込む。
「いや、えっと。離す気ないからねだったかと思います。」
何故かウインクしガッツポーズを決めて言う和さんに思わず吹き出した
いや、言われたけどさ。
そんな感じじゃなかったよ。
ちょっとニヤニヤしてたし。
その後、記者会見では何故か他の4人も現れ花束を渡していた。
そしてその花束と写る5人の姿が夕刊を駆け巡るのはちょっと後の話し。
記者会見が終わると和さんから連絡が早々にきた。
見た?と聞かれたのでプロポーズの件を思い出し吹き出しながら、はい。とこたえる
「ちょっと笑いすぎ、まじで勘弁してよ」
困りながらも自身も笑ってる和さんに、すみません。と謝った
そして一番聞きたかった事を私は聞いた
「私達。兼ねてから交際してたんですね」
私の言葉を聞いた瞬間クフフッと吹き出す和さん
私は和さんの計画にまんまと嵌められた。
でもそれは私にとってはとっても幸せな計画で。
和さんと素敵な計画はこれからも続くだろう。
fin.