• テキストサイズ

2人の距離

第1章 2人の距離



「ただいま〜」
そっと扉を開けて中に入ると真っ暗な廊下が急に明るくなりギュッと抱きしめられ視界が塞がった。


「おかえり。」
そう言って玄関先でジャケットを脱がされた。

「今日は、誰と仕事だったの?」
そう言いながら次々と服を脱がされていく

抵抗も出来ない私は素直に答えた。
「嵐さん。…楓さんのアシスタントとして。」
私が言い終わらないうちにキッと睨んできた。

「なにか。あった?」
ふるふると横に顔を振ると穏やかな顔に戻った。

最後に下着に手をかけてまた抱きしめてくる
「…うん。いつもの由梨の匂いだ。…ちょっと女物の香水の匂いもするけど。多分これ楓さんって人のだよね?」
コクッと頷くと首筋にキスされそのまま体中を調べられた。


私が帰ったら必ず行われる儀式。

彼氏である北条ヒロトに浮気チェックされる事。


「…ヒロト。も、うだめ。」
アソコに差し掛かる時に思わず止めてしまった。
私は立っている状態。ヒロトは膝立ちして私を見上げた。
その顔は恐ろしくて。無表情だった。

あ、ヤバい。と思った時にはもう遅くて。
抱えていたお尻を迷いもなく平手で叩かれた。


あまりの痛さにうずくまるとヒロトが立ち上がり私の顔を上げさせキスしてきた。
舌を無理やり引き摺り出して痛いくらい噛まれる。
キスには血の味が滲んで苦しかった


「由梨はなにを言っているの?嫌だって言う事はさー。誰かに触らせたんじゃないの?」

「ち、ちがうっ!!」
舌の痛みに耐えながら言うとヒロトはニコッと笑った

「なら。別に良いだろ?拒否する権利お前にあるの?」
今度は優しく頭を撫でられ立たされた。

そして今度はそっとキスされた。
「一緒に風呂はいるか。」
もう頷くしかない私はヒロトの言いなり。

その後お風呂でもくまなくチェックされ上がった頃にはクタクタになっていた。



食事を終えて明日の準備をする頃には明日の事をいつ言おうかとそわそわしていた。
それに気づいたヒロトは。
「やっぱりなにかあった?」今度は本当に心配そうに聞くので今だ!と話す事にした。

/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp