第3章 2人の距離3
私はある決心をしていた
夕食も早くに済ませ順番にお風呂も済ませた。
後は和さんは寝るだけ。
私は仕事の準備も終わり特にする事はない。
今日は、私の気持ちを少しでも伝えたい。
そう思って結論に至ったのは
自分からキスする。
いつもは和さんから軽くしてきてくれる程度で私からは一度もない。
今日こそはと心に決めていた。
和さんはゲームの区切りがついたのかん〜っ。と丸まった背中を伸ばし電源を切った。
私は隣で落ち着かないのがばれないように今から行く仕事の資料を眺めていた。
「由梨まだ行かない?」
まだ時間は充分にあったのでそうですね。と答えた。
「ならさ〜。ちょっと添い寝してってよ」
ちょっと酔っ払ってしまったのかニコニコ笑っていた。
寝室に着いて行くと初めて一緒に寝た時の様に隣をぽんぽんとされたので素直に隣に潜り込んだ
自然に抱きしめる和さんの腕。
和さんの胸に顔を埋めると和さんの心臓の音がトクトクと聞こえた。
今、私はこんなに幸せで良いんだろうか。
この気持ちを全部伝える事は出来ない。抱きしめ返した手で和さんの服をぎゅっとするとん?と和さんが言った。
少し離れてゆっくりと見上げると和さんは私を見て、どうかした?と聞く和さん。
私はそのまま和さんの顔に近づきそっと唇にキスした。
その後は変に恥ずかしくて和さんの顔を見れないでいた。
多分久々にこんな感情を持ってしまったからだろう。
すると和さんはフッと笑い、こっち向いて?と言われたので仕方なく見ると目を細めて微笑んでいた
「…これがしたくてずっとソワソワしてたの?」
バレてた。
なんで和さんには大体バレてしまうのだろう。
恥ずかしい
でも、それでも今の私の感情は止められそうになかった。
「…あの。お願い聞いてもらえますか?」
おずおずと聞くとん?と言われた
「もっと。…キスしてほしいって思ったんですけど」
顔が一気に赤くなるのがわかった。
咄嗟に両手で顔を隠すが優しく和さんにそれを解かれる
そのまま触れるだけのキスをされた
何度も、何度も
そして少し私の唇を食べる様にする。
何度も角度を変えながらそんな事をされいつのまにか口が少し開いていてそこにスルッと舌を出し入れされた。