第2章 2人の距離2
空さんと私は思った通りとてもウマが合った。
お互いを尊重しあって仕事に望んでいたので親友が出来た様な気分になっていたら空さんも同じ事を思っていたらしい。
暫く月日が経ち、専属も板についてきた頃にはお互いの恋愛話までする様な仲になっていた。
「由梨って顔に似合わず波乱万丈だよな」
ケラケラ笑いながら言う空さんにそうですかー?と返事する。
「空さんなんて変態発言が顔に出ちゃってる時ありますよ」
空さんはちょっと変態だ。
普段の会話の中で下ネタがないことが珍しいくらいに。
「えー。俺そんな顔出てる?やっぱオナニーしすぎか」
鏡を見ながら真剣に言うのでブッと吹き出すと由梨も好きだね〜。そういうの。とニヤニヤされた。
「空さんほんと程々にしないといざ女性とそうなった時機能しなくなりますよ」
笑いが収まった後そう言ったら
「大丈夫。まだまだ現役よ」
とふふんと鼻を鳴らして言うので2人でクスクス笑った
そしてついに私は再会してしまうことになる。
その日は歌番組の生放送だった。
番組自体が長時間で待ち時間もリハーサルを含めるとかなりの長丁場。
司会が櫻井さんだった。
当然櫻井さんがいるって事は嵐さんも出演する訳で私は挨拶に行くかとても悩んでいた。
すると楓さんから連絡がきて、時間が空いたら顔見せに来いとのこと。
どうやら楓さんは今日は嵐さんのヘアメイクらしい。
「空さん。私嵐さんの楽屋挨拶行きますけどどうしますか?」
着いてきてー!お願ーい!という気持ちを目力に込めて聞くとケラケラ笑いだした。
「いや顔に出てるから。いいよ。行こう」
俺らベストビジネスパートナーだもんな。と私の頭にぽんと手を置いて言うので
「あれ、覚えてたんですか?」
と少し驚いた
「おい。人を呑んだくれのバカみたいに言うなよ」
じとーっとした目で言われたので同じ様な目をして「いや、あの時は2人とも呑んだくれのバカでしたけど」と言うとおい。と軽くチョップされた。
空さんにはニノさんのことまでは言っていなかったけど嵐さんと仕事をしていた事は知っている。
恐らく子供の事を言い出し辛いの察して着いてきてくれることになった。