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白い小悪魔は誰のもの?~Another story~

第8章 ★誠凛猫騒ぎ(誠凛)★





注意!ファンタジー要素が含まれます




〔Noside〕


日向『で?白崎はどこ行ったんだ?』

黒子『ですから、この子が零蘭さんです』

『『『.......』』』



『ニャ~!』


『『『ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?』』』






時は数分前に遡る。土曜日の朝、いつものように朝練のために、誠凛バスケ部は朝早くから体育館に集まっていたのだが

日向『遅いな』

リコ『珍しいわね、零蘭ちゃんが遅刻なんて』

立花『どうしたんでしょう..?』

火神『おまけに黒子もいないっすよ』

木吉『黒子に関しちゃ、また見えてないだけとかないか?』

そう言われ全員辺りを見回すも、黒子の姿は見えない。声をかけられることもないので、本当にいないことが分かる


日向『二人で遅刻』

降旗『ま、まさか事故にでもあったんじゃ!?』

伊月『もしそうだったら心配だ。連絡できる状態じゃないほど大事故だったら』

火神『俺ちょっと見てくる、です!』

そう言って駆け出そうとした火神の背後から突然声が聞こえた



黒子『すいません。遅れました』



火神『うぉっ!?』

日向『遅刻だぞ黒子!』

木吉『心配したんだぞ?事故に遭ったんじゃないかって』

黒子『ご心配をかけてすみません。事故とかそういうのではなくて、その..』

日向『あ?』

何か言いたげな様子の黒子に首をかしげる日向は、黒子のスポーツバックがモゴモゴ動いていることに気づいた

日向『おい、黒子何かバック動いてんぞ』

黒子『あ、』

すると、チャックの僅かな隙間から何かが飛び出し、バタバタと暴れると、その衝撃でチャックが大きく空いた。そして、その何かはそのまま空いたバックからポンっと顔を出した



リコ『ね、』

『『『猫ぉ~!!??』』』

そこには真っ白な長めの毛並みに透き通るようなオレンジの瞳の美しい猫が入っていた

小金井『な、なんで猫!?』

日向『おい、つか白崎はどうした黒子。いつも一緒に登校してんだろ』

黒子『この子が零蘭さんです』

『『『はぁっ!?!?』』』

リコ『いやいや、黒子くん冗談言ってる場合じゃないわよ?遅刻しておまけにそんなこと言ってるとシバくぞゴラァ!!』

真っ黒な笑顔で掴みかかるリコを慌てて伊月達が引き離した


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