白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第7章 ★溢れる思い(氷室)★
『ん~...?辰、也ぁ?』
まだ寝ぼけているのか、少し呂律が回らない様子で俺の名前を呼ぶ様子にクスッと笑ってしまう
そんな俺を見て、?と分からないと言いたげに首をかしげるレイラに俺はもう一度キスを送る
今度は長く....
時折唇を軽く食むと、『んっ...』と愛らしい声を小さく漏らす
氷室『おはよう...お姫様』
『...おは、よう?王子様』
頭が覚醒し始めたのか、先程よりかはハッキリと答えているがまだおぼつかない
ふと視線を下げると、ブカブカのサイズのパジャマによってずり落ち、露になった肩が目に入ってくる
それだけならまだマシだが、問題はパジャマの下だ
肩紐が見えないということは、また下着をつけずに寝ていたな
まったく...あれほど注意したのに。これでは襲ってくださいと誘っているようなものだ
俺は剥き出しの肩に口づけながら、そっと服の裾から手を差し入れ、柔らかな胸を撫でる
『っん...や...///』
氷室『俺の忠告を聞いてくれないレイラが悪いんだよ?』
『やだ....辰也のエッチ...///』
氷室『これからはちゃんと着けるんだよ?約束できるかな?』
『ん、分かった...』
氷室『よし、いい子だね。なら早く起きて準備をしようか』
『ん?なんかあったっけ...?』
氷室『....これ以上、タイガやみんなを待たせるつもりかな?』
『.......』
次の瞬間、家中に彼女の絶叫が響き渡った
『ホントにごめんんんんんんんん!!!』
晴れ渡ったストバスに、何人もの屈強な男達に囲まれながら、見事なまでのジャパニーズ土下座を決めるレイラに周りは大爆笑
?『構わねぇよレイラ!いつも時間ぴったりのお前が寝坊なんて逆に珍しくて面白かったからな~!』
?『そうそう!だから気にすんなって』
周りは対して気にしていないが、等の本人は申し訳なさそうに落ち込んでいる
何しろ今日は、久しぶりのストバスDayだったからな。つい昨日まで珍しいまでの大雨が何日も続き、まともに外へ出られなかった日々だった
それが今日やっと治まりこの晴天に恵まれた日になったのだ。それを予報で聞いた時に、みんなでストバスに集合と決めていた