白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第6章 ★女王の秘密(緑間)★
赤司の引き留めにも応じず、零蘭は奴と一緒に荷物を抱えて出ていってしまった
緑間『赤司...』
赤司『分かっている。だが零蘭の事だ、何か考えてもあるのかもしれない。零蘭は人の感情を見抜く目がある、それで安全だと判断したのか?』
緑間『だとしても奴は零蘭に対して邪な思いを持っているのは確かだ』
赤司『....追いかけるか』
緑間『そうしよう...だが、二人には見つからないように、だ』
赤司『分かってる』
〔Noside〕
?『白崎って、あの二人に好かれてるよな~』
『そうかな?まぁ、同じ部活だし学年も一緒だから仲良くさせてもらってるよ』
?『でもあの二人過保護だよな。荷物運ぶだけで着いてこようとしたし...おかげで俺達他の男子は白崎と話に行くだけでも精一杯だわ』
『あはは...ごめんね?確かにあの二人過保護なところあるけど、私を思ってのことだから』
?『仲良いよな~羨ましい』
『じゃあこれからはもっとお喋りしよ?クラスのみんなと仲良くしたいし』
?『マジ?じゃあ今からたっぷりお話しよう。お、着いたぜ。お先にどうぞ』
『ありがと』
零蘭は開けられたドアの向こうに促されるように入っていった。だが、そこには何故か4,5名の男子が立っていて、零蘭が入ってきた瞬間に目を輝かせた
それは全員の顔を零蘭は知っていた。間違いでなければクラスの男子の一部であると
『あれ?みんなどうしたの?』
その時後ろでガチャっと資料室のドアの鍵が閉まる音が耳に届いた
思わず振り向くと、先程一緒にいた男が後ろ手で鍵を閉め、ニヤニヤと笑っていた
『なんで鍵かけるの?』
?『勿論邪魔されないようにだよ。言ったじゃん、今からたっぷりお話しようって...なぁ?お前ら』
すると後ろの男子達も同じくニヤニヤと厭らしい笑みで零蘭に近寄っていく
身の危険を感じドアへ向かおうとするが、前の男が立ち塞がり足を止められる
その瞬間、一人の男に後ろから抱きつかれ羽交い締めにされる
その際に衝撃で持っていた荷物が虚しくバサバサと床に落ちる音が響く
『きゃっ...!ちょっと、何?』