白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第6章 ★女王の秘密(緑間)★
緑間『それより零蘭。暫くは周りに気を付けろ』
『どうして?』
緑間『お前を狙っている輩は多い。なるべく側にいるが、万が一の事を考えておきたい』
『あはは、真太郎は優しいね。分かったよ、なるべく一人ではいないし、周りも警戒する』
零蘭は頭が良く、賢い奴だ。恐らくこの会話だけで、俺が何を思っているかは大体分かっているのだろう
だが心配が消えたわけではない....赤司達にも相談しておくか
赤司『なるほど....分かった。俺もなるべく目を離さないようにしよう』
緑間『頼む、赤司』
赤司『にしても、俺達の女王様には困ったものだな。良い人間も悪い人間も、どんなやつも惹き付けてしまう』
緑間『あぁ。だがそこが奴の良いところでもある』
赤司『そうだな。他の奴らには俺から言っておくよ』
警戒しつつもその後は特になんの事も起きずに、気がつけば放課後になっていた
『二人とも、部活行こ?』
緑間『ああ、そうだな』
赤司『零蘭は部活になるとより楽しそうだな』
『当たり前だよ。マネージャー業楽しいし、バスケ見てるのも楽しいから♪』
?『白崎、ちょっといいか?』
こいつ....確かあの時の
『ん?なに?』
?『今日俺と一緒に日直だったろ?』
『うん、でももう仕事は終わらせたよね?』
?『いや、さっき先生がこれ日直の二人で資料室に運んで欲しいって言ってきてさ?』
そういった奴の両手には先程の授業で使った道具一式が抱えられていた
『そっか....うん分かったよ。部活までまだ時間あるし、持っていこうか』
緑間『待て零蘭』
いくらなんでも怪しすぎる。しかもこいつは、俺の勘違いでなければ、あの時零蘭に対して下卑た発言をした中の一人だ
赤司『零蘭、俺達も行くよ』
赤司も勘づいたのか奴と一緒に行こうとする零蘭の肩に手を置く
『大丈夫、すぐ置いてくるし部活には間に合うようにするから』
緑間『そうではないのだよ』
あの時言ったことを忘れたのか?いや、零蘭が忘れるわけがない。だとしたら何を考えている...?
?『じゃあ行こう』
『うん』
赤司『零蘭!』