白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第6章 ★女王の秘密(緑間)★
"なぁなぁ!白崎ってさ....なんかエロいよな?"
〔緑間真太郎〕
口を開いたと思ったらこれだ
まったく下卑た、低俗な奴等だ....
本人がいないことをいいことに、好き勝手言ってくれる
?『分かる~、なんか普段の制服姿でもたまにムラッとくるよな~!』
?『そうそう!色気の塊っつーか、近く通っただけでも良い匂いするし』
?『一度で良いからヤらせてくんねーかなー?』
?『ばーかお前にはもったいねーよ!』
?『でも頼んだらヤらせてくれそうだよな、いつもヤられたそうな顔してるじゃん?』
ゲラゲラと教室で大声でそんな会話を...腹の立つ連中だ。零蘭の事を何も分かっていないな
現在教室には男子のみがいる状態だ。それもそのはず、先程まで体育の授業だった。更衣室が離れているとはいえ、女子に比べ男子の方が着替えるスピードが早い
だから必然的に教室に先に帰ってくるのは男子であり、女子の帰ってくる間にそういう風な会話がされても、零蘭の言葉を借りるならば"男なのだから仕方ない"
だがいくらなんでも大声で、しかも自分の愛する人のそんな話をされては気分が良いものではない
自分の欲の事しか考えていない奴等め....お前達には一生かかっても彼女の奥底に触れることは叶わないだろうな
奴は確かに色気がある。制服を着ててもそれが滲み出していることも充分に分かる
だが、奴はいつも誰かに犯されたいなどと、そんな薄汚れた女なんかじゃない
色気は自然と感じるもので決してわざとではないし、抱かれるのが本気で嫌なときはきちんと拒否をするし、それが本心だとちゃんと示してくれる
"零蘭...."
"んっ....嫌、真太郎...。ごめんなさい、今日はそんな気分じゃないの"
"....分かった。すまない..."
"ありがとう。また今度いっぱい愛し合いましょ"
本気で嫌なことは嫌と言える。そして俺達もそれをしっかり理解し判断して行動する。それができるから俺達は繋がっている。どうせお前たちなど彼女の拒否も無視して抱こうとするのだろう。だからお前達はダメなのだよ