白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第5章 ★影の恋はオレンジ味(黒子)★
麻痺して、動けなくなって、そこからゆっくり貪られる。甘い甘い愛を与えられて、逃げ出すこともできずに、巣の主である彼女のものになる
それってとても魅力的じゃないですか....?
僕は震える手で、その糸に手を伸ばした
『さぁ、黒子くん。早く決めた方がいいわよ。待たせている人がいるのでしょう?』
スルッと僕の頬に手を滑らされゾクッと背中に刺激が這い上がる。僕はその手を掴むとベンチに押し付け、その蠱惑な言葉を紡ぐ唇を噛みつくように奪った
柔らかいその感触にまた背中に這い上がる刺激に耐えながら、角度を変えて何度も唇を味わった
あぁ...甘くて蕩けそうです
『んぅ...///っ....ん....///』
くぐもった艶声に我慢できず、舌先で唇を開けるように動かすと、答えるように唇を開き、すかさず彼女の熱くなった舌に絡めていく
『ふ...っあ...///あっ...ん...///』
黒子『っ....///』
無我夢中に貪った僕は唇を離すと、透明な糸が僅かに僕たちを繋いではすぐに途切れてしまった
『はぁ...っ...///返事の代わりがこれなんて、がっつきすぎよ』
黒子『主将に嫉妬したので...僕も早く貴女との絆を作りたいです』
『ふふっ、上出来...他の女の子相手にキスの練習なんてしないでよね?』
黒子『するわけないでしょう?僕がこういう事や、もっとすごいことする相手は後にも先にも零蘭さんだけです』
『嬉しいこと言ってくれるのね♪これからよろしくね、黒子くん』
黒子『こちらこそ、よろしくお願いします。名前ではまだ呼んでくれないんですね』
『貴方が私への愛がもっと深まったらね?考えてもいいわ』
まったく...貴方はどこまでも僕を魅了していくんですね
彼女に恋をしたのは間違いなんかじゃなかったって今でも思います。彼女が与えてくれた愛には1滴たりとも淀みがなく、ただただ僕はそれに救われ、幸せになりました。同じく彼女を愛する彼等とも楽しいときを過ごせて、本当に感謝しています
あの事があり、今はみんなバラバラですが、僕は彼女の側にいる事ができます。これからも、貴女の隣で誰よりも笑顔にさせてくださいね?
黒子っちって漁夫の利とか得意そう(唐突)