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白い小悪魔は誰のもの?~Another story~

第5章 ★影の恋はオレンジ味(黒子)★





『そういうことに当てはまらないわ。それに彼等はこの関係を分かった上で私とそうなってるのよ?互いの同意なら問題ないでしょう?』



黒子『そんなことが....ですが、そんなこと許されるんですか?』



『許す...か。ねぇ、許すってなに?何故許しを乞うの?誰に許されればいいの?そんなにいけないこと?人の愛の形は千差万別、私なりの愛の形がこれだっただけよ』


彼女の言葉に理解が追い付かない。だけど同時に複数と関係を持つことになんの違和感もなく、ハッキリと言う様に感動すら覚えてもいた



『貴方はどうなのかしら?』



黒子『え?』



『貴方、私の事が好きなのでしょう?目を見れば何となく分かったわ。真面目な人は好きよ。でもね...私中途半端な愛なんて要らないの。ただ好きなんじゃなくて、私の心と条件を飲んで理解して、それでも良いと言ってくれる人しか愛さないわ。とってもワガママな女だから、諦めるなら今のうちよ?』


試されている...彼女は純真ではなく蠱惑だった。彼女の隣に立つには、他にも恋人がいるのを許容しなくてはいけない


黒子『ちなみに、貴女の心と条件ってなんですか?』


『私の心は、数多の愛が欲しいということ。条件は貴方が感じている通りよ。貴方以外と愛し合っていても構わないということ、その人数が増えることも厭わないこと。そして何より私の側にいてくれること』


黒子『要は貴女のものとなって服従する、ですか?』



『服従とまではいかない。でもそれもゾクゾクしちゃうわ。あぁ、でも嫉妬することは咎めようなんて考えてないから』


さぁ、どうする?と言いたげな挑発的な視線に僕は内心本気で焦っていた。ずっと彼女に恋焦がれていた、だけどそんな彼女の本性はまるで女王そのもの


間違っていると考えながらも、どこかでそれさえ守れば隣に立てる、見てくれる、愛してくれる、愛させてくれる、触れられる。甘い誘惑が糸となり目の前に大きな巣を形成して待ち構えている


黒子『それを飲めば、貴女は本気で愛してくれますか?』


『ええ。ワガママを聞いてそれでも受け入れてくれる人には勿論偽りない愛で返すわ、そこだけは絶対に約束する。私を選んだことを後悔させたりしない』


彼女の目は本気だ。その巣に飛び込めば最上の快楽が待っているのだろう。甘い毒に侵されて...


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