白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第5章 ★影の恋はオレンジ味(黒子)★
黒子『ありがとうございます、すみません』
『いいよ、黒子くん頑張ってたもん。はい、ゆっくり飲んでね、勢い良く飲むと体に悪いから』
黒子『分かりました』
『はい、大輝もね』
青峰『おう、サンキュー』
そう言って零蘭さんの頭に優しくポンポンと手を置く青峰くんが羨ましいと思いました。僕も彼女とあんな風に気軽に触れあえたら...
『じゃあ、落ち着いたら荷物まとめてね。大方居残り練するんだろうけど、一応ね?』
青峰『おう分かった』
黒子『ちょっとロッカーに忘れ物したので取りに行っていいですか?先に行って大丈夫ですよ』
青峰『おう、じゃあ玄関で待ってるわ』
居残り練習もそこそこに切り上げた僕らは、忘れ物に気がついたので、先に青峰くんに行ってもらい、元来た道を戻りました
体育館につき、ロッカーへ向かい、ドアノブに手をかけようとしたところで、微かに中からの声が耳に入ってきました
いけないと分かっていても、好奇心に負けてそっとドアに耳を当てて聞いてしまいました
虹村『今日同じ学年の谷川ってやつに告白されてたらしいな』
『あら、聞いていたんですか?』
虹村『ダチから聞いた。そいつは見たって言ってたぜ』
どうやら中にいるのは主将と零蘭さんのようですね...
そして内容が、僕が部活前に見てしまったあの告白の話について...主将の声がいつもより幾分か低いように聞こえます
『ん~...確かに部活前に呼び出されて告白されましたよ?でもちゃ~んと断りましたから』
主将『そいつ、女に手当たり次第手を出すって有名なやつだぞ。何もなかったか?』
『ええ何もありませんでしたよ?断っても素直に諦めてくれましたし』
虹村『本当か...?』
『疑ってるんですか?それとも、嫉妬しちゃいました?私が他の男に告白されて』
虹村『どっちもだよ...』
その時、ドンッと壁に何かが当たる音が聞こえたかと思うと、次に零蘭さんの色っぽい声が微かに聞こえた
『んっ...///』
虹村『っは...何もねぇってんなら、証拠に好きにさせろ。ほら、口開けろよ』
『はっ....あっん///...っふ...ん...///』
虹村『ん...』