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白い小悪魔は誰のもの?~Another story~

第2章 ★蜘蛛の誓い(花宮)★








[花宮真]



花宮『......ん.....』



目を開けると見慣れた空間が広がっていて、そこが自分の部屋だってことを認識するのにそう時間はかからなかった





いつの間にか寝ちまってたのか.....



しかもベッドに座りながら、壁に背を預けてたおかげで背中痛ってぇ....



足も重.....




足に重みを感じ、ふと視線を下に向けると、スヤスヤと無防備に頭を俺の足にのせて眠る俺の女王様






そういやコイツ、家に来てたな....んで、適当に話して、コイツが眠くなってきたから足貸して、寝てる間に俺は本読んでて.....



結局俺も寝ちまったって訳か.....




本から手を離し、零蘭の髪を撫でる




サラサラと指の間を滑っていく感覚、ガラにもなく心地いいと思う



頭から手を離し、頬に手を滑らせる



長い睫毛を指の背でなぞって、薄く開いた唇も同じようになぞる



って、俺は何ベタベタ触ってんだ.....変態かよ





にしてもコイツは相変わらず綺麗だな。時々人間じゃねぇって思うほどに整った顔が恐ろしく思う




ガキの頃は遊べ遊べって、ひっついてきて最初は仕方無しに構ってやってたな....今となっちゃ家が離れてるせいもあって余り会ってねぇ



『ん....ぅ.....兄、さん?』



花宮『.....起こしたか』



『んー大丈夫.....』



まだ寝起きなのか目も半開きだし、フラフラしてやがる



ったく、危なかっしいヤツ.....




花宮『おら、フラフラしてんじゃねえ。こっちこい』




んー?と寝ぼけた声を出してる零蘭を横抱きにして足の上に乗せる





すると零蘭は俺に寄りかかって来たかと思うと、首に腕を回して.....







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