白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第4章 ★「待て」だけじゃ(黄瀬)★
リクエストより誠凛対海常の練習試合後(のつもり)
【零蘭side】
海常との練習試合後、涼太だけじゃなく真太郎とも再会し、話すことができてホッとした。
ある日、急遽部活がOFFになり私はそのまま直帰しようと帰りの荷物をまとめていた
プルルルル
『誰だろ?..涼太?』
突然携帯の着信が鳴り、ディスプレイには「涼太 」と表示される
『もしもし?どうしたの涼太?』
黄瀬『あ、零蘭っち?今って部活中っすか?』
『ううん。いきなり休みになっちゃって、今から帰ろうかなって』
黄瀬『ちょうどよかった。零蘭っち、この後あれだったら海常に来ないっすか?』
『海常に?別にいいけど、そっちは大丈夫?』
黄瀬『あ~みんなには許可取ってあるっすよ。特に問題ないみたいっす!でもその代わりマネージャーとして、みたいな感じになっちゃって....零蘭っち、ダメすか?』
『ううん、私は全然構わないわ。寧ろ、ただお邪魔するのもどうかと思ってたし。よし、分かったわ。そっちに遊びに行くよ』
黄瀬『やった♪じゃあ駅ついたら言って?迎えに行くっすよ♪』
『ありがとう涼太』
こうして私のOFFは海常で過ごすことになった
駅に着き、涼太に連絡をいれるとほんの数分で駆けつけてくれた。犬としては本当に有能ね
黄瀬『零蘭っち~♪会いたかったっすよ~♪』
両手を広げガバッと抱きつかれる。嬉しいけど駅は人が多いんだから目立つ....
『この前も会ったじゃない....でも私も会いたかったわ涼太』
仕方無いから抱き締め返してあげる。あぁでもやっぱり涼太の匂いは落ち着く。胸に一度頬擦りして離れ、見つめ合うとそれはもう嬉しそうに笑っていた
黄瀬『はい、到着っす♪』
『相変わらず広いよね、貴方の学校は...あれ?あそこにいるのって』
涼太に連れられ海常の門をくぐると、体育館の前で私達を待っているように佇む人影を見つけた。
黄瀬『笠松先輩?なにしてんすか?』
笠松『あ?なにって、そこの、きゃ、客人迎えに来たに決まってんだろ///』
私と目が合うや否や真っ赤になって反らされてしまった