白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第3章 ★君がために(赤司)★
父『君も大変だな。あのような破天荒な親を持つと』
『え、えっと....お母様も、お父様も、いつもあんな感じ、で....それに、二人とも、何だかんだ、楽しそう、ですから....』
父『そうか』
杏子『赤司さん、お久しぶりです。相変わらずのご壮健なによりです。本日は奥様とご一緒ではないのですか?』
父『あぁ。体調を崩していてな。今日は息子だけだ』
杏子『あら、カッコいい息子さん♪確か、征十郎くんだったかしら?うちの子と同い年だから覚えていたのよ?』
赤司『ありがとう、ございます』
杏子『ほんとカッコいいわね♪うちの子と並んだら美男美女じゃない♪お似合いだわ』
零蘭を抱き締めながら俺に笑いかける杏子さんに何と返して良いか分からずにいると、ふと零蘭本人とまた目が合った
彼女も恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてすぐに視線を外されてしまったが、その表情に釣られるように自身も顔が熱くなっているのを感じていた
杏子『...なるほど...良いかもしれないわね♪ねぇ、暫く二人で話してみない?年も一緒だから話もしやすいんじゃないかしら?』
『お母様...///』
赤司『...いいんですか?』
思わず口に出してしまい慌てて口を抑えた。正直彼女と話してみたい、と先程から強く思っていた。そんなときにそんな提案をされては、喜んで乗ってしまう。だが、それを父が許すかどうか...
杏子『良いでしょう?赤司さん』
父『....護衛を付けさせてもらう』
杏子『あぁ、その件に関してはご心配なく。朔夜くん、お願いするわ』
朔夜『はい、奥様』
するとどこから現れたのか、杏子さんの斜め後ろに突如として燕尾服に身を包んだ謎の少年が現れた。中学生か高校生だろうか。まだ幼い顔立ちの少年は、茶髪の長めの髪をハーフアップにした、どこか妖しさを含んだ笑みで恭しく頭を下げると、零蘭の横に並び立った
杏子『彼はとても優秀なんです。任せてはもらえませんか?』
父『....いいだろう。征十郎、呉々も失礼の無いように』
赤司『はい』
煉『堅物傲慢な赤司さんも流石に杏子ちゃんには敵わないよな~♪(小声)』
父『聞こえているぞ若造』