白い小悪魔は誰のもの?~Another story~
第3章 ★君がために(赤司)★
歳は俺と同じくらいだろう..背も余り変わらない。だけど、一瞬目が合ったときに俺は雷にでも撃たれたような衝撃を食らった
本当に可愛らしかったのだ。白く美しいまだ鎖骨辺りまでしかない髪に、白崎さんと同じ夕焼け色を乗せた瞳を不安そうに揺らしながらヒョコっと覗かせる
父『確かに整っているな。主に君の妻を強く受け継いだお陰だな』
煉『なんかそれ凄く俺に失礼じゃないですか?まぁいいや、ほら言ってみなさい』
背に手を添えられ、少し前に出ると、彼女の愛らしさが更によく見えた
『あの...わ、私、白崎煉の娘で、白崎零蘭と、も、申します///以後、お、お、お見知りおきを』
緊張のあまり言葉がたどたどしくなる様も、可愛く思えてしまう
父『お前も挨拶しろ』
赤司『はい...赤司征十郎と申します。こちらこそお見知りおき下さい、白崎さん』
煉『征十郎くんって言うんだ~いやぁ綺麗な顔してるな~。それにとっても良い子だね♪でも固い固い!もっと緩くて良いよ♪赤司さん、どうせ彼に習い事に勉強にって厳しくしてるんでしょ?ダメですよ、子供はもっと自由で伸び伸びと育ててあげないと♪』
父『若造が知ったような口を叩くな。君はもっと自分の妻かこの子のように毅然とするべきだ』
煉『いいんですよ~。俺はこれで上手いことやってるんで♪ね~杏子ちゃん....ってあれ?杏子ちゃん?』
父『君の妻なら、先程からあそこのテーブルで男に囲まれて仲良く談笑しているぞ』
そう言って父が示した方には、彼女と良く似た美しい白髪の女性が、プロスポーツマンだろうか、体格の良い男達の中心で笑い合っている姿があった
煉『ちょ...!杏子ちゃん!?』
見つけるや否や、足早にこの場を去ると、その集団の中へと乱入していった
?『杏子~煉と結婚しても相変わらず男誘うような目してるよな~。また俺達とあの頃みたいに愛し合おうぜ♪』
杏子『あらあら、確かに貴方まだ独身ねぇ。そうね、貴方達と過ごした学生時代とても楽しかったし、またあの生活に戻るのも悪くないわね』
煉『そんな、杏子ちゃん...(泣)』
杏子『あら煉。ふふっ、冗談よ♪結婚した身だもの。そんなことしないし、貴方が1番好きよ♪れーん♥️』
煉『杏子ちゃ~ん♥️』