• テキストサイズ

彼を好きになる100の理由。

第3章 ~プール掃除で~


「おまんか。遅刻した奴とは」


そこには仁王くんがいた。

面倒くさそうな顔で、プールサイドからプールの中にいた私に声をかけてきたのだった。


「そうだよ。仁王くんも遅刻?」

「そんな感じじゃ。真田に『お前も遅刻か、仁王!』って言われたんでな・・・ま、その遅刻した奴がおまんだったとは意外じゃ」


あぁ、やっぱり仁王くんも遅刻したんだ。

常習犯だと聞いたけど、本当に常習犯だとは驚いた。

授業はまじめに受けていると聞いていたから・・・数学限定で。


「まぁ・・・初めて遅刻したけど」

「はじ・・・!?おまん、まじめっ子か?」

「まじめの定義が分からないけど・・・授業はちゃんと出てるよ」

「得意科目は!?」

「うーん・・・数学以外は得意だよ?」


プールの掃除なんて忘れていた。

その後、仁王くんとともに風紀委員長の真田くんに怒られた。
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp