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彼を好きになる100の理由。

第3章 ~プール掃除で~


真田くんの説教が終わり、私はなぜか仁王くんに『ちょっとこっちきんしゃい』と言われ、テニス部の部室に連れてかれていた。

部室には誰もいなく、仁王くんが口を開いた。


「おまん・・・真田の説教聞いとらんかったろ?」

「まぁ・・・真田くんの説教は子供のころから聞いてるし・・・聞き流せばすぐ終わるから」

「真田と幼馴染なんか?」


いいや、幼馴染というわけではない。

ちょっとした知り合い程度で、仲がいいというか・・・ほとんど怒られているだけだった。

本当に『無闇にテニスコートに近づくな、ボールが飛んでくるぞ!』とか言われているだけ。


「違うけど・・・まぁ、ちょっとした知り合いかな」

「そうか・・・そうじゃ、お前さんは部活に入ってないらしいな」

「うん。入ってないよ・・・色々事情があってね」


生まれつき、体が弱かったから、医者にも激しい運動をする運動部や肺活量が必要になる吹奏楽部などに入部することを止められていたのだった。

先生方や生徒会の人たちも納得してくれていたので、3年になってからもずっと入っていない。


「なら、テニス部のマネージャーはどうじゃ?」
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