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さくらいろのおと。
第2章 思いは揺れて、重なって。
夕日が沈んで薄暗くなった時間帯。人も疎らな道を買い物袋を片手に家まで歩く。
今日の夜は何をしようかな。
頼まれたmixのお仕事の残りや仕事中に浮かんだ曲をきちんとした形に作りたいし、なんて考えてたらあっという間に家の前。
鍵を開けて、誰もいない部屋に向かってただいまの挨拶。
本当は期待していたのかもしれない。
朝みたいに、あの人がおかえり、なんて言ってくれるかもしれないって。
…いやいや、初めてあった人にそんな事思うなんて、私、どうかしてる。
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