第7章 自分の知らない自分
店から出ると
いつものようにゆうちゃんは
外で待っていてくれて
いつもなら私がゆうちゃんのところに
走っていくのに
今日は私を見つけたゆうちゃんが
私の方にかけより
私の体をぎゅっと抱きしめる…
横「あぁ…もう…心配さすなよ…?
あのままなみが
俺の前からおらんなりそうで
今この瞬間までずっと怖かった…
それもこれも
お前が変なメール送ってくるからやぞ?
あれは何かの嫌がらせか(笑)?」
そう言って私を抱きしめる
ゆうちゃんの手は
小刻みに震えていて…
「ごめんね…?
私はゆうちゃんが好きだよ…?
だから何があってもずっと
ゆうちゃんの側にいる…」
少しでも震えを止めてあげたくて
そう言ってぎゅっとゆうちゃんを
抱きしめると…
「もう何やねんお前は(笑)
それよりお前ひっどい顔やな…?
どんだけ泣いたら
そんなぶさいくな顔になんの…(笑)?」
なんてゆうちゃんは笑って
私の手を握りしめると
私の家とは逆方向に
歩き始めた…