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大好きな人へ

第7章 自分の知らない自分


バイトが終わり帰る時間になっても

なかなかイスから立ち上がることが

出来なくてじっと下を向き

床を見つめていると…


松本「おい…外でゆうちゃんが

待ってるぞ?早く行かんでええの?」


そう言って

松本くんは私の隣に座る…


「わかってる…わかってるけど…

足が言うこと聞かないんだもん…(笑)

ゆうちゃんに会いたいのに…

抱きしめて欲しいのに…

このまま自分が

どんどんわがままになって

ゆうちゃんの重荷になるのが怖い…


そのうちいらないって…

私なんていらないって

言われるんじゃないかと思うと…

怖くて息も出来なくなる…」


そう言って

またポロポロと涙をこぼす私を

松本くんは優しくぎゅっと

抱きしめてきて…


「どうしたの…?」


そい驚いて聞いた私に


松本「そんなに辛いんなら

俺にしといたらいいのに(笑)」


なんて大きなため息を吐き出し…


松本「俺やったらお前の

そういうめんどくさいとこも

全部受け止めてやれるけど

でもお前はゆうちゃんじゃないと

ダメなんやろ…?

やったらちゃんとぶつかれよ?

変にかっこつけようとせずに

ゆうちゃんに自分の気持ち

ちゃんと話したらええんやって(笑)

もしそれで引くようなやつなら

それだけの奴なんやから…

うじうじして泣いてるだけやったら

いつか大好きなゆうちゃんにも

愛想つかされるぞ…?

それでもいいんか…?」


そう言って私の顔を覗き込み

にんまりと笑う…



「ゆうちゃんを失うのだけは…

全然に嫌だ…」



そう言ってイスから立ち上がった

私の背中を


松本「頑張ってこい(笑)!」



松本くんは笑顔でまた押してくれた…
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