第6章 暴走する気持ち…
ゆうちゃんが泊まっているホテルに着いて
ホテルのロビーでソファーに座り込み
静かに目を閉じると…
"私はこんなとこまで押し掛けて
いったい何をしてるんだろう…(涙)…"
なんて自己嫌悪に陥る……
子供過ぎる自分が嫌で
このまま誰にも会わずに
ここから消えてしまいたい…
そう思った瞬間
ふわふわと頭を撫でる優しい手の感触に
ゆっくりと目を開けると
章ちゃんの笑顔が私の目に映る…
「章ちゃん………あの…ゆうちゃんは……?」
安「もうすぐ来るよ(笑)
でも…どうしたん…?
なんか暗い顔してない………?」
「そんなこと…ないですよ……?
ゆうちゃんに会えるのに
暗い顔なんて
するわけないじゃないですか…(笑)?」
私は章ちゃんの前で
必死に笑顔を作った…
こんな情けなくてどうしようもない私を
ゆうちゃんにも他の誰にも
見せたくなかったから……