第6章 暴走する気持ち…
「こら安!
無駄になみに近づきすぎや(笑)!」
そんな声が聞こえて
後ろを振り向くと
笑顔のゆうちゃんとすばるくんが立っていて
私の頭を撫でていた章ちゃんの手を
やんわりと払いのける…
すばる「これが噂の横の彼女?
すごいかわいいやんか…横(笑)
どうりでなかなか
会わせてくれへんはずやわ(笑)」
「はじめまして…
私も生すばるくんに会えて
すごく感激です(笑)」
すばる「生すばるくんて…(笑)
人を珍獣みたいに言わんといて…(笑)?」
横「はいはい…もうええから…
あんまりなみをいじめんといたって(笑)?
それよりこれからどうする…?
みんなでご飯行こう言うてるんやけど…
なみも来るやろ……?」
「…うん…あのね……?
私ゆうちゃんたち待ってる間に
お腹すいてお菓子食べ過ぎちゃって…
だから…私のことは気にしないで
三人でご飯食べてきて…………(笑)?」
横「そうなん…?
そんならしゃーないけど…
お前その大荷物からして
今日はこっちに泊まるつもりなんやろ?
俺が戻るまで俺の部屋で休んどき…?」
そう言ってゆうちゃんは私の手に
ルームキーをぽとりと落とす…
渡されたルームキーに目を落とし
じっと見つめていると
ゆうちゃんとすばるくんが
私から離れて歩いていく中
章ちゃんだけが
私の側に残り
安「ほんまに大丈夫…?
なんか一人で悩んでない………?」
そう言って探るように私の顔を見つめる…
「ほんとに大丈夫です(笑)
だから早く二人のとこ言って下さい!!」
そう言って章ちゃんに笑顔で手を振り
三人を見送った後…
私はゆっくりと座っていたソファーから
立ち上がった………