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大好きな人へ

第1章 変わらない関係…………


横「もう…今日はどうしたんや…?

えらい荒れ模様やなぁ(笑)?」


そう言って私の頭を撫でるこの手…


この手に恋をして15年……


いつもいつも

大好きなこの手に触れられると

それ以上何も言えなくなってしまう…




大好きだけど…

憎たらしい…


ゆうちゃんの大きくて優しい手………。




二人きりの部屋の中

好きだとどれだけ伝えても

相手にもしてもらえない私は…



どうすればゆうちゃんの目に…心に…

映ることが出来るのかな…?



横「ていうかお前…

ようこんなアパート見つけたよな…?

ぼろすぎてお化け出そうやで(笑)?」



「うるさい(笑)

私だって本当はゆうちゃんと同じ

マンションが良かったけど

東京は家賃が高いんだもん………

だからせめて近くで安いとこを探したの!!」



横「別にそこまでして近くで

探そうとせんでもええやんか(笑)?

ちょっとぐらい遠くても遊んだるし…」



「それじゃだめなの!

私は少しでも

ゆうちゃんの側にいたいんだもん…

ただでさえ…

アイドルみたいなもんになっちゃって

近寄りがたくなってるのに……」



横「お前は…

いちいち言うことがかわいいなぁ(笑)

近寄りがたくなんかないよ…

こうやっていつでも

俺はなみの近くにおりますよ(笑)?」



そんな言葉と一緒に

ゆうちゃんの顔が目の前に

近付いた………
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