第4章 素直な気持ちで…
なみside
"怖い……怖いねん……"
そう何度も呟きながら
下を向き震えるゆうちゃんの体を
ぎゅっと目一杯抱きしめて
「大丈夫だから…怖がらないで………?
私ゆうちゃんにだったら
壊されてもいいよ……?
ゆうちゃんのことが大好きだから…
それでも側にいたい…
それにさっきのキスも
私は嬉しかったんだよ…………?」
そう言って濡れているゆうちゃんの髪を
優しく撫でると…
ゆうちゃんはゆっくりと顔をあげて
横「ほんまにええんか…?
お前はほんまに俺の全部
受け入れられんの………?」
そう言って
私をまっすぐに見つめるゆうちゃんに
「とりあえず…家の中入ろうか…?
ゆうちゃんそのままだと
確実に風邪ひいちゃうから(笑)」
そう言ってゆうちゃんの手を引き
家の中に入り…
そして…
訳がわからず戸惑うゆうちゃんの頭に
タオルを被せて
わしゃわしゃと乱暴に頭を拭いた(笑)