第3章 溢れだす想い……
なみside
家に帰り床に座り込むと
止まったはずの涙がまた頬を流れ落ちる…
ゆうちゃんをいらないなんて
そんなわけない…
こんなにもゆうちゃんが好きで
こんなにも胸が痛い…
言葉ではいい表せないこの想いは
ゆうちゃんに伝わることは
この先ないのかな……?
いつの間にか
ぽつぽつと雨が窓を叩く音がする…
ゆうちゃんはもう家に帰ったのかな…?
傘持ってなかったけど
雨に濡れたりしてないよね…?
アイドルなんだから
風邪なんかひいたら大変なのに…
あぁ…ダメだ………(笑)
結局私の頭は
ゆうちゃんで埋め尽くされている…
いつどこで何をしていても
頭の片隅にはゆうちゃんがいて…
どうやっても出ていっては
くれないんだ……(笑)
そうまた気付かされたから
ため息をつきながら
私は座り込んでいた床から立ち上がり
傘を2本手に持って
玄関の扉を開けた…