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大好きな人へ

第3章 溢れだす想い……


松本「あなたは…

なみのために何が出来るんですか…?

これからもなみから逃げ続けて


この先もなみを

泣かすことしか出来ないなら…


俺がなみをもらいます………。」



そんな言葉を残して

なみの同僚は俺の前からいなくなって…




「うるさいわ…もう…うるさいねん……」


いつの間にか空から雨粒が落ちてきて

そんな俺の言葉が雨粒と一緒に

地面に吸い込まれていく…




本当は

ずっと前から感じてた……


なみが俺を見つめる目が

好きやと伝えてくれる言葉が


兄としての俺に

向けられたものじゃないってことに…



ちゃんと自覚してたんや…


俺自身がなみを女として

好きになってしまってることを……




でもそれを認めんのが

怖くて仕方なかった…





好きなんて言葉だけじゃ

もの足りなくて…



言葉は以上のものを求めてしまう…



そんな俺の中にあるどろどろした欲望が

きれいすぎるなみの心を

汚してしまいそうで…




触れることも…

受け入れることも…



全てが怖くて仕方なかったんや……………
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