第3章 溢れだす想い……
松本「最低ですか……俺(笑)?
でもそんな最低な俺からしたら
相手の気持ちちゃんと分かってるくせに
分からないふりをすることの方が
最低やと思いますけど………?」
横「何分かったようなこと言うてんねん…?
お前に俺となみの何が解んねん…?
俺にとってなみは………なみは………」
松本「何なんですか……?」
横「俺の大切な…妹や………!
小さいときからずっと守ってきた
俺の………」
"妹"……………
ゆうちゃんが選択したその言葉は
私の胸の奥深くに刺のように突き刺さる…
「私は……"妹"じゃない…よ……?
妹なんかじゃない………?
こんなにもまっすぐ気持ちを伝えてきたのに
何一つゆうちゃんには
伝わらないんだね…(笑)?
だったらもう…いらない……
私はゆうちゃんの"妹"をやめるから…
だからもうお兄ちゃんはいらない………」
胸が苦しくて痛くて
我慢していた涙が次々に溢れだす…
ゆうちゃんを好きになることが
こんなにも苦しいことなら
こんなにもゆうちゃんを好きに
ならなければよかった…………