第1章 変わらない関係…………
~15年前~
私は親の転勤で5才の時に
大阪に引っ越してきた…。
引っ越してきた当日私は
荷物の後片付けに慌ただしい両親の目を盗み
一人家の近くで見つけた公園に
遊びに出掛けてしまった…
ブランコに乗り
どれだか高くまで行けるかに
夢中だった私がふと我に返った時には
辺りは少し暗くなり始めていて
急いで家に帰ろうとしたものの
少し暗くなった道は昼間みた道とは
まったく顔を変えてしまっていて
帰り道も家さえも解らず
ブランコに座り泣きじゃくることしか
出来なかった…
でもその時そんな私に
手を差しのべてくれた男の子がいた…。
「どうしたん何で泣いてんの……?
お母さんはどこにおんの?」
そう言って私の頭を
優しく撫でてくれた男の子…
それが私とゆうちゃんの
はじめての出会いだった……。
この時ゆうちゃんは15才…
私はきっと
初めてゆうちゃんに会ったこの瞬間
恋に落ちてしまったんだと思う…………(笑)